mainichiwayang’s diary

ジャワでダランとガムラン修行中の大学院生です:)

留学一ヶ月目を終えて

中部ジャワのスラカルタ(ソロ)での留学生活が始まり、早一ヶ月が経ちました。少々落ち着いてきたので、ブログを始めることにしました。日本でお世話になっている方々に気軽にこちらの様子を覗いていただけるようにという思いと、ジャワでの生活のことを発信することで、より多くの人にジャワの音楽やワヤン、文化や生活に興味を持っていただければいいなという思いが背景にあります。また、今後インドネシアに留学したい人の参考になればとも思っています。

 

わたしはジャワのガムランという伝統音楽とワヤン・クリッという影絵芝居を専門に勉強している大学院生です。日本の大学では音楽学を専攻しています。現在は、ワヤンの人形遣いであるダランの実技とガムランの演奏を実践的に学ぶため、ソロの芸術大学のダラン科に留学中です。

 

今回は初回なのでこの一ヶ月のことをまとめて。

到着直後体調を崩したりもしましたが、毎日元気に大学に通っています。

わたしはものすごく心配性なので、不安でいっぱいでしたが、生活にも授業にも少しずつ慣れてきました。飛び込んでしまえばどうにかなるものなのかもしれません。それは、その時その時に助けてくれる人がいるからでもあります。ジャワの人たちは親切にしてくれる方が本当に多くて、本当にありがたいです。

 

授業のことは機会を改めて詳しく書こうと思いますが、ダラン科の授業は興味深く、楽しいですがやはり難しいです。学生たちは能力の高い人ばかりだと感じます。それでも、折にふれて、今まで6年ガムランを続けてきたことや、何度もジャワでレッスンを受けてきた自分の経験に助けられることもあり、地道に頑張ってきてよかったなと思ったりもします。そして、一緒にジャワに連れて行ってくださった先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

大学でワヤンのことを勉強して、夜はレッスンを受けたり、練習に行ったり、ワヤンの上演やガムランの演奏会など各種イベントに行ったりと、一日中好きなことを考えていられる毎日、幸せです。(それぞれのことも後日詳しく紹介していきます。)

 

この一ヶ月で痛感したのは、言葉の壁。

まずここにきて、英語が中途半端だということに気づかされるとは思いませんでした。結構、色々な国の留学生がいて、インドネシア語が全くできない彼ら(それでとりあえずジャワに来てしまう人が多くて驚いた…。)とは英語で話すのですが、話そうと思うと時間をかけないと言葉が出てこない。言われていることは分からなくはないのに、いかに自分が英語で話すことに慣れていないのかということを実感する日々でした。できないなりに頑張ってみたけれども、歯がゆい思いをたくさんしました。

インドネシア語も自分で自分で勉強したり、留学前にしばらくレッスンに通ったりして準備はしてみたものの、大事なことは理解できるけれども、細かな表現や、ぼそぼそっと早口で喋ることの多いインドネシア人に話しかけられるとうまくいかないという状況に、よく陥りました。

時には「きみは、インドネシア語できなくはないけど流暢ではないね。」なんて言われてしまうこともあり、悔しい思いをたくさんした一ヶ月でした。なので、暇を見つけては練習の傍ら勉強も続けています。それでも聞こえなかった単語が聞こえてくるようになって、語彙が増えたり、先生の言っていることが前より格段に速く理解できるようになったりと少しずつ進歩はしているのかなと。

ちょいちょいジャワ語に触れることも多いので、勉強を進めなければと思っているところです。

 

修行にせよ言語にせよ謙虚な気持ちでコツコツ勉強を続けたいです。

 

今回はこのくらいにして、いくつかこちらの様子の写真も載せたいと思います。(大学の授業の様子、ワヤン上演、食べ物)

毎日は難しいかもしれませんが毎回何か一つテーマを絞ってこちらの生活のことを書いていきたいと思います。

 

今後ともどうぞよろしくお願いします:)

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